「で、結局カステルに相談してみちゃった訳なのね」
「そうなのニル姉」
「何て言ってた?」
「手紙だからよく分からないけれどなんか速記でごっちゃーとお説教が」
「まぁそうよね」
「ソルディス宛に」
「あらら」

幾ら忠実な臣下と言えども、娘のような存在に手を出すことはご法度中のご法度だろう。
というか何を吹き込んでるんだあの城医は。

ため息と一緒にフルーツティーを唇に触れさせて、



「――私が男なら良かったのにね――?」



妖絶な笑み。姫君の頬が赤く弾ける。


(お義姉さまは最強!)


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