「ティナ」
「なに?ソルディス」
「クリスマスのプレゼントは子供が良いか」
「えっ」
「アルキデアに聞いた。北方にはそういう伝統があるらしい。 吹雪の中、一年中幸せに過ごそうと努力していた夫婦に褒美を配る聖人がいて何でも望むものをくれるらしい」
「はぁ」
「それで、何人が良いと思う」

「……ふたり」

搾り出すように答えた声に、彼は満足そうに頷いた。







「っていう夢を見たのはアルキデアさんの手紙のおかげね!」
「今すぐ燃やして捨てて来い」




(まんざらでもない旦那様。)




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